BLOG

ブログ

  • Top
  • Blog
  • 気になる最新AIアプリ、AIツール5選(2023年7月)

気になる最新AIアプリ、AIツール5選(2023年7月)

ブログサムネイル
Crunchtimer株式会社

著者:クランチタイマー株式会社

Twitter Icon

クランチタイマーはアプリ・Webサービスなどの開発を手掛けるWebデベロッパーです。ブログ記事ではロジカルで最適な手法を伝え、課題解決の手助けとなる情報を惜しみなく提供していきます。



この記事では、クランチタイマーメディア編集部が気になる、話題の最新AIアプリやAIツール、AIに関するニュースについてご紹介していきます。

Metaが生成AI「Llama 2」発表

Metaは7月18日(米国現地時間)、大規模言語モデル「Llama 2」を発表しました。

Llama 2

引用元:MetaAI

Llama 2は、Metaが開発した大規模言語モデル(LLM)で、自然言語処理、会話生成、翻訳などのタスクへの使用が可能です。

同じ大規模言語モデル(LLM)の代表格では、OpenAI社開発のGPT系モデルを活用したAiチャットボット「ChatGPT」が有名です。

こちらのLlama 2 は研究および商用利用の場合でも無料で利用でき、利用のためには直接ダウンロードする他、2023年7月現在米MicrosoftのAzure上でも利用が可能となっています。

MetaはMicrosoftを優先パートナーと位置付けており、そのパートナーシップは AI の他にメタバースなどにも広げ、今後も拡大していくと宣言しています。

今後、AWSやHugging Facesなど他のプロバイダーからも入手可能となる予定です。

Googleレンズとの連携など、Bardが大幅アップデート

Googleは7月13日(米国現地時間)、AIチャットボット「Bard」のアップデートを発表しました。

AIチャットボット「Bard」

引用元:Google blog

アップデートの概要は以下の7点です。

  1. 利用できる国、地域、言語の拡充
  2. Googleレンズと連携
  3. 音声による回答の読み上げ機能追加
  4. 固定スレッドなど、スレッドの整理機能追加
  5. Bardとの会話共有機能追加
  6. 回答を5つの異なるオプションに変更する機能追加
  7. ソースコードのエクスポート機能を拡充

1.利用できる国、地域、言語の拡充

これまでは英語、日本語、韓国語に対応していたBardですが、アラビア語、中国語、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語を含む40 以上の言語で利用できるようになりました。

欧州連合(EU)、ブラジルなどでは利用制限の解除もおこなわれ、世界中でBardの利用が可能となりました。

2.Googleレンズと連携

Googleレンズ

引用元:Google blog

Googleレンズの機能がBardに導入されました。

この機能は現在英語で提供されていますが、すぐに新しい言語にも拡張される予定であると発表されています。

Googleレンズの導入により、下記のようなことがBardで可能となります。

写真から情報を取得する

現実世界にあるものを認識し、情報を提供してもらえます。

例えば、花の写真を撮ると、花の名前や花言葉を教えてくれるなど、情報の取得が容易になります。

テキスト翻訳

例えば、英語の文章をカメラで写すと、日本語に翻訳など、様々な言語のテキスト翻訳が可能となります。

本の翻訳や旅先でのメニュー表の翻訳など活用できる場面がたくさんありそうです。

商品検索

商品のバーコードをカメラで写すと、商品の情報を検索し、価格やレビューを表示してくれます。

ナビゲーション

Googleレンズを利用することで簡単に建物や道などの把握ができます。

例えば、道を歩いているとき、周囲の建物や標識を認識し、ナビゲーションをサポートしてくれます。

3.音声による回答の読み上げ機能追加

これまでは音声入力にのみ対応していたBardですが、回答を読み上げる機能が新たに追加されました。

単語の正しい発音を聞きたい場合や、詩や台本を聞きたい場合に特に役立ちます。

この機能は現在40以上の言語で利用可能です。

回答右上に表示されるサウンドボタン(「読み上げる」ボタン)を押すと回答を読み上げてくれます。

4.固定スレッドなど、スレッドの整理機能追加

Bardとの会話を再度表示することは今までできませんでしたが、今回スレッドの整理機能が追加されたことで可能となりました。

スレッドを左側に固定して、名前を変更するなど新たな機能が追加されています。

5.Bardとの会話共有機能追加

Bardとの会話を共有できる機能が追加されました。

共有方法は下記の通りです。

1.会話を作成後、左下の「共有とエクスポートボタン」を選択し、「共有」を選択

2.見出しの修正などをおこない、「公開リンクを作成する」ボタンを選択

3.公開リンク、もしくは公開したいサービスを選択し、共有する

6.回答を5つの異なるオプションに変更する機能追加

応答のトーンとスタイルを5つの異なるオプション (シンプル、ロング、ショート、プロフェッショナル、カジュアル) に変更できるようになりました。

現在この機能は英語でのみ提供されており、すぐに新しい言語にも拡張される予定とのことです。

日本語で実装された場合、敬語に変換するなどが容易にできるようになるかもしれません。

7.ソースコードのエクスポート機能を拡充

従来、「Bard」に書いてもらったソースコードはGoogle Colabへエクスポートすることが可能でした。

今回この機能が、Replit、Pythonへもコードのエクスポートができるよう拡充されました。

Bing Chat 手書きの画像からのHTML/CSSを生成可能に

Bing Chatに画像を追加し、質問ができるビジュアルサーチ機能(Visual Search in Bing Chat)が追加されました。

引用元:Bing(YouTube)

Webフォームを手書きした画像をアップロードし、下記のような指示を入力すると、HTMLとCSSが自動生成される仕組みがYouTubeに公開されています。

Generate HTML code based on this image. Use css to make it look cool. Projects can be assigned to AAA,BBB,CCC. Priority can be high, medium, low.

(この画像を基にHTMLコードを生成してください。CSSを使って見た目をかっこよくしたいです。プロジェクトにはAAA、BBB、CCCを割り当てることが出来るようにしてください。プライオリティの高、中、低も選択できるようにお願いします。)

Bingのビジュアルサーチ機能は既に日本語にも対応しているため、デスクトップとモバイルの両方で利用が可能となっています。(2023年7月現在)

「Microsoft 365 Copilot」が月額利用料金を発表

引用元:Microsoft news

Microsoft 365 Copilot(コパイロット)は、メールの作成や会議のスケジューリング、文書の作成など、さまざまな業務をAIによる機械学習を用いてサポートするサービスです。

Microsoftは7月18日(米国現地時間)、「Microsoft 365 Copilot」の月額利用料金を発表しました。(詳細はこちらから:Microsoft blog

発表によると、Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premium を導入している法人で、1ユーザーあたり月額30ドルで提供されます。

また、同時にBing Chat Enterprise(Bing Chat エンタープライズ)の価格も発表されました。

Bing Chat エンタープライズは、通常のBing Chat機能に加えてAIを活用したビジネス向けチャットと業務データの保護を提供するもので、従来のものと比較してセキュリティが強化されているのが特徴です。

既にプレビュー版の提供が開始され、Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premium に追加料金なしで含まれています。

将来的には、1ユーザーあたり月額5ドルのサービスとして提供される予定です。

AIがプログラミングエラーを捕捉「Bugpilot」

バグ監視プラットフォーム「Bugpilot」は、バグを自動的に検出し、すべてのバグ関連情報を収集し、即座にトラブルシューティングをおこなうツールです。

引用元:Bugpilot

「Bugpilot」のサイトでは、エンジニアチームのほとんどが、毎週8時間以上をバグ対策に費やしていると明言しています。

バグの詳細を収集し、何が起こったのかを把握し、チケットを作成し、根本原因を理解し、優先順位を設定し、問題を再現し、エラーを修正するのに8時間以上費やされているようです。

「Bugpilot」を使用すると、開発者やカスタマーサポートエージェントは、バグの詳細の収集、問題の再現、バグチケットの手動作成に何時間も費やす必要がなくなり、作業が2倍以上も効率化するとも言われています。

エンジニアにとって心強いAIツールとなりそうです。

おわりに

2023年7月にクランチタイマーメディア編集部が気になったAIアプリ、AIツールをご紹介しました。

次回も最新のAIアプリ、AIツールについてご紹介するので、お楽しみに!

以下の記事では最新のWebサービスやアプリについてをご紹介しています。

ご興味のある方はあわせてご覧ください。

この記事をシェア  

link-icon

筆者

メディア編集部

クランチタイマーのメディア編集部です。 話題になった最新のWebサービスやアプリなど、ITに関するトレンド情報をお届けします。

最新情報を確認する

CONTACT

お気軽にお問い合わせください。

TEL082-299-2286

NEWSLETTER

代表の佐々⽊が⽉に1回お届けするメールマガジン。
国内外スタートアップの最新情報や最新技術のサマリー、クランチタイマーの開発事例紹介など、ITに関する役⽴つ情報を中⼼にお送りします!